体育祭の感動シーン

今日は体育祭の振替休日でお休みです。
バスケット部や卓球部は練習をしていました。
何人かの先生と「本当に感動的な体育祭でしたね。」と話をした所です。
競技や応援合戦はもちろんですが、その他にも感動シーンがたくさんありました。
まず、集団行動の時です。緊張のせいか、白組の何人かが回る向きを間違えてしまった時、指揮をとっていた紅組団長の鈴木くんが「白、気にすんな。」と声をかけました。白組のみなさんも気を取り直してその後がんばれたのではないかと思います。

次に3年生の学年種目の時のことです。最後は全員で長縄を跳ぶのですが、白組がはやく跳び終わりました。しかし、白組のみんなは「紅、がんばれ!」と声をかけ、一緒に声を出して数えていたのは、感動でした。

玖波中の体育祭は学級が紅と白の二つに別れ、競い合います。応援も競技も両方勝つ、いわゆるW優勝をめざしてお互いに「負けるものか」という気持ちが本番では最高潮になるのですが、そんな中にも敵を応援する気持ちを持っている玖波中生は本当に素晴らしいなと思います。
結果的には紅組と白組が一つずつ勝利を分け合ったのですが、最後の体育祭でW優勝をしたいと思って頑張っていた3年生は悔しさもあったでしょう。思わず涙する場面も見られましたが、泣くほど悔しい経験というのは人生の中でそんなにあるものではないと思います。

あと、校長先生が「最後は森くんに持っていかれましたね。」と言われていましたが、閉会式での実行委員長の森くんのあいさつの時です。今までのことを思い出すと感極まったのか、森くんが言葉につまってしまいました。紅組側にいた私は、団長の鈴木くんに「『拓がんばれ!』と言ってあげて」と声をかけました。鈴木くんはずぐに「拓、がんばれ!」と言いました。すると、白組からも団長の福原くんが「拓、がんばれ!」と声を出しました。2人の声を聞いた森くんは、きっと嬉しかったに違いありませんが、なかなか次の言葉が出てきませんでした。すると・・・。まるで示し合わせたかのように鈴木くんと福原くんが森くんの前に来ました。そこで「フレー、フレー、拓!」とエールをおくったのです。この場面は生徒や保護者の皆さんも涙した方も多いことと思います。今までの体育祭でも最後に実行委員長が涙する場面はありましたが、今回は3年生男子の純粋な心と固い絆で結ばれた友情を見せてもらったことに感謝しています。

今年も多くの感動とドラマが繰り広げられた体育祭、来年は1,2年生の皆さんが中心となって、感動の体育祭をずっと続けていってください。