今回は,私事です。
6月1日(土)に「しまなみ海道100キロウルトラ遠足」(福山城から今治城まで,しまなみの島々の景色を楽しみながら走る大会)に参加してきました。
なぜ,走るのか・・・
なぜ,100キロも?
楽しいのか?
いろいろな尋ねられますが,一言で説明しますと,チャレンジすることで,強い心を持てるかもしれないと思ったからです。
スタートは朝の5時。
福山城に1200人余りの参加者が続々と集まってきます。
周りの参加者が,皆,しっかり走りこみ,鍛えられ,早く走るように思えます。
そんな不安や,100キロを走り切ってやる!という意気込みや,わくわく感などで興奮します。さて,道中何を考えながら走ったかと言いますと…
20キロ地点
「尾道大橋がみえた!ここからがスタートだと思おう!うどんがおいしい!」
35キロ地点
「まだ35パーセントしかクリアしていないのか…つらい…今回はゴールは無理かも。」
45キロ地点
「フルマラソンの距離は超えたのだから,もうやめてもいいかも…いやいや,半分の50 キロまでは行ってみよう」
50キロ地点
「半分までこれた。がんばれば,制限時間以内にゴールできるかもしれない。ここでや めたら,1時間後には後悔するに決まっている!」
65キロ地点
「痛い!やめたい!なぜ出場することにしたのか…迎えの車がきたら絶対乗ってやる! いやいや,玖波中の同僚にも,保健室にきていたあの子にも100キロに出場するって 言ってしまった…ここでやめたら,完走したと報告できないではないか!!!」
75キロ地点
「誰にも言わずにくればよかった。やめたい…でも80キロまで行けば友だちがマッサー ジするためにまってくれている。」
85キロ地点
「ここで歩いていたら,制限時間に間に合わない。歩いていていいのか?ここで走らな かったら,ゴールした時に後悔するかもしれない。足を動かそう。」
90キロ地点
「ここまできたら絶対ゴールまで行ける!とにかく足を動かそう!」
100キロ地点に 20時35分到着!・・・・つまり15時間35分かかりました。
「無事にゴール!無心。放心。安堵。」
スタート地点では,完走なんて,とてつもなく遠く,自分には到底無理だと思えます。
でも,一歩一歩走ると,長い,長い100キロ先のゴールが確実に見えてくるのです。
走るのが苦手で,遅いわたしでも,地道に足を動かせば到達できるのだ!という喜びや達成感…これで,またマラソンにチャレンジしたくなるのです。
直ぐには変われなくても,少し強くなれたような気がします。
保健室 村田