なにかわたしにでもできることはないか

2月19日の学校朝会で,出張だった校長先生の代わりに生徒の前で話をすることになり,坂村真民さんの詩を紹介しました。その詩の題名が『なにかわたしにでもできることはないか』です。
詩の内容は,全身関節炎でもう10年以上も寝たきりで,医者からも見放されていた女性が,ある日ふと『なにかわたしにでもできることはないか』と考え,点字を思いつき,新聞社に問い合わせて坂村さんを紹介され,わずかに動く左手の親指に鉄筆をくくりつけて一点ずつ点字を打っていった。そのうち左手の人差し指が少しききだし,右手の指も少し動くようになり,鉄筆をくくりつけなくても書けるようになり,一冊ずつ点訳書ができあがり,やがてそれが100冊を超え,そうすると彼女に手紙がくるようになり,訪ねてくる人ができ,ベッドに起き上れるようになり…というものです。
私はこの詩を初めて読んだとき,人ってすごいなあ,「人のためになにか役に立ちたい」という気持ちは,人が生きる力になるんだなあと感動しました。
私の話が生徒の心にどれだけ届いたかはわかりませんでしたが,先日(2月16,17,24日)の公民館まつりで,多くの生徒がボランティアスタッフに挑戦してくれたことを,とてもうれしく思っています。その生徒の頑張りを,ごく一部ですが玖波中だより27号に紹介しました。(このホームページにもアップしていますし,玖波中ダイアリーでは写真入りで紹介しています。)
これからも,どんな小さなことでもいいから,生徒と一緒に「なにかわたしにでもできることはないか」と考え,実行していきたいと思います。