表現するということ

10月27日の中国新聞のヤングスポットに3年生の森くんの作品が掲載されたことは何度も紹介しました。国語の時間に体育祭で感じたことを投書する文章を書く学習で取り組んだものです。3年生は最後の体育祭にかける思いが強かったので、書きたいことがありすぎて、500字程度でまとめるということは難しかったようです。どの作品からも思いが伝わり、感動しました。森くんの文章は閉会式のことについて書かれたものですが、実は、森くん、はじめは他のことを書いていたんですね。それを読んで、「本当に伝えたいことは閉会式のことなんじゃないの?」とたずね、家で書き直してきたのです。本当に伝えたいことはすぐには表現できないこともあるのかもしれません。
以前もダイアリーで書いたことがあるのですが、表現力を向上させるために、国語科では、題材の選定、文章の構成、描写の仕方などを指導します。ですが、それはスキルであり、表現力の根底として必要なのは、「これを書きたい」という思い、そういう思いを抱くきっかけとなる体験だと私は思っています。
毎年、いろいろな場面で生徒の表現した作品を見ますが、その作品を通して、その生徒がどんな体験をしたのかが伝わるものも多くあります。表現するということは自分の取り組んできたことや自分自身を自分で肯定する活動なのではないでしょうか。

文化祭では美術や国語科(書写)で取り組んだ作品を展示しており、今年も授業で真剣に取り組む姿が見られます。2年生では書写の作品に取り組み、完成した人も多くいます。



他にもどんな作品が完成するのか楽しみですね。