卒業式に込められた思い

今日も、土日の振替休日でお休みです。生徒のいない学校はいつも静かなのですが、3年生がいなくなってしまったと思うと、どこかぽっかり穴が開いてしまったような気がします。
 さて、日曜日の卒業式ですが、ご出席いただいたご来賓の方からも「いい卒業式でした」というお言葉をいただきました。
 先生たちも後で「本当に感激しましたね〜」と話しました。
 生徒の皆さんはどうでしたか?
 おそらく鈴木くんの送辞のあたりから、ぐっときたのではないかと思います。
「今日で先輩たちと別れなければならないと思うと、寂しさと不安で胸がいっぱいです。しかし、いつまでも先輩方の背中を追っているわけにはいきません。これからは、自分たちの力で、皆さんが守り、築いてこられた伝統を胸に刻み、頑張っていきます。」と涙をこらえながら述べる姿は涙を誘いました。そしてその後の「桜」が今までで一番の歌声で、何よりも3年生が一番感動してくれたのではないかと思います。その後の、答辞で最後の大役を果たす前生徒会長の岡野くんは、初めから涙がとまらず、それが体育館にいたすべての人を感動させました。入学式、修学旅行、部活動、体育祭や文化祭の思い出、仲間への思い、先生をはじめたくさんの人への感謝の気持ちは涙なしでは語れなかったのでしょう。それでも、最後は力強く、「私たち、三年生、四十二名は、玖波中学校の卒業生であると言う事に誇りを持ち、これからの人生を悔いのないように、しっかりと歩いていきます。今までありがとうございました。」としめくくってくれました。この岡野くんの姿に、たくさんの生徒が涙しており、それもまた感動的でした。

 3年生の担任だった橋詰先生、砂子先生は、立派な生徒たちの姿を見て、感慨もひとしおだったことと思います。
 橋詰先生は「2年生のころは大変なだったこともあるけど、3年生になって、こちらの期待していることを言わなくてもやってくれるようになりました。岡野くんの答辞は本当に心に響きました。」と言っておられました。
 砂子先生は「合唱が本当に上手な学年でした。2年生の終わりにはとてもいい雰囲気でしたが、この1年間、いろいろ心配なこともあり悩んだこともあります。でも、今日、全員が卒業式にこうやって出席できたことが何よりも嬉しいです。」と言っておられました。


 たくさんの感動があった卒業式でしたが、そこにはたくさんの色々な思いが込められていたからだと思います。