玖波中一週間38

今週は気温が低い日が多かったですね。
三年生は中学校生活最後の定期試験、学年末試験に挑みました。いつもにも増して真剣な表情でテストに向かっていましたね。受験への緊張が高まっているのでしょう。
火曜日は一年生が、地域の方を訪問し、交流を深めました。とても温かく、充実した時間が過ごせたのではないかと思います。訪問先を訪ねた一年生の先生が、みんなすごくいい表情をしていましたと言っていました。お世話いただいた民生委員の方、訪問を引き受けて下さった皆さま、本当にありがとうこざいました。

学年末試験が終わった日(22日)の帰りの会の始まる前、二年生の教室では、ある出来事が…。いつも仲がよい野球部の鈴木くんと福原くんが、ケンカを始め、周りも私も止めたのですがますますケンカはエスカレートし、これはまずいと思った数人が、職員室の川本先生にSOSを求めに行きました。しかし、川本先生は、「そのうちやめるけえ、ほっときんさい」と素っ気ない返事、「お願いだから、来てください」と言って2Aの教室に川本先生が入った瞬間、クラッカーが鳴りました。二人のケンカは川本先生を教室へ来させるためのカモフラージュだったわけです。野球部の生徒が中心になって川本先生のお誕生会を計画していたのです。(でも、川本先生はニコニコしていたので、この計画はバレバレだったようですが・・・)
2Aでは恒例となったこのお誕生日会、今回も盛り上がりました。まず、いつものようにハッピーバースディを歌い、みんなが寄せ書きしたボールをプレゼントしました。

その後、野球部のみんなが他の生徒や先生のものまねをやり、これが大ウケで、みんな大爆笑でした。その後、野球部の生徒が川本先生へのお祝いメッセージを述べ、最後は22日が誕生日だった入江くんにハッピーバースディを歌い、入江くんが「これからもこうやってみんなの誕生日をお祝いするのを続けていきましょう」と言って誕生日会は終わりました。

川本先生の誕生日は実は1日前の21日で、この日の放課後は卒業生が来て、お祝いをしていました。卒業しても誕生日を覚えていてお祝いにきてくれるなんて、川本先生は愛されていますねと職員室でも他の先生から言われていました。
では、なぜ2年生は本当の誕生日に誕生日会をしなかったのか・・・ということですが、これには野球部の生徒にある思いがあったからです。
1月21日は、3年生の野球部の福島淳朗くんの誕生日でもありました。野球部の2年生は3年生をとても尊敬しています。その中でも福島くんと山藤くんには感謝の気持ちがありました。野球部は部員が減少し、今年度玖波中として試合に出場できないかもしれないというピンチに陥りました。「岡野先輩や高浜先輩にとっては最後の大会、玖波中として出たい」と思っていました。そんな危機を救ってくれたのが3年になって野球部に入部してくれた福島くんと山藤くんです。山藤くんには10月に地域公開研究会で全校生徒の前でお祝いをしたので、福島くんにも・・・と思ったわけです。その福島くんと川本先生の誕生日が同じだとわかり、これはもう一緒にやるしかない!ですよね。しかし、21日3年生は学年末試験の真っ最中、それで1日遅れのお祝いとなったのです。それで、福島くんには「野球部で放課後川本先生の誕生日をお祝いするので来てください」と言って2年生の教室まで来てもらいました。(他の3年生は2人のお祝いをすることを知っていました)そして「オレも21日誕生日なんだけどな…」と思いながら2年生の誕生日会が終わるのを待っていた福島くんに向かって、クラッカーが鳴り響き、福島くんはサプライズに目をくりくりさせて驚いていました。2年生が中心になってつくったプレゼントを手にして「自分にこんなふうにしてもらえると思っていなかったから、すごく嬉しいです。」と言ってくれました。

久しぶりの野球部ネタでついつい長々と書いてしましました。改めて先生や先輩、後輩の結びつきの強さを感じた場面でした。

3年生から川本先生への言葉は卒業式までとっておくそうです。次は卒業式…。寂しいですが、きっと1,2年生も3年生への感謝の気持ちを伝えるんだろうなと思います。