職場体験学習を終えて

何度もこのダイアリーで紹介しましたが、二年生は先週水曜日から5日間、15の事業所に別れて職場体験学習を行いました。5日間、事業所をまわらせてもらって、日を重ねるごとに成長していく生徒の姿を見て、事業所の方の手厚いご指導に感謝の思いでいっぱいになりました。子どもは学校だけで育つわけではないと改めて実感しました。
二年生のみなさんは、苦しいこともあったと思いますが、最後までよく頑張りました。
その中で感心したのは、言われたことだけをこなすのではなく、どうしたらいいか自分たちで考えて実践していた人が多かったことです。
例えば、老人ホームに行った生徒は利用される高齢者の方に喜んでもらおうと、折り紙を持参したり、似顔絵を描いてあげたり、歌を歌ってもらおうと、歌詞カードをつくって、自分たちが伴奏をしてマイクを持って歌ったり…。一人のおばあちゃんが私に、「先生、この子たち、本当によくしてくれるんよと」言って下さって、ちゃんと気持ちが伝わっているんだなと、とても嬉しかったです。

あと、印象的だったのは、なかはま保育所のお誕生会です。最終日、中学生が出しものをすることになっていて、夏休みから計画をたてていました。前日は体験が終わって、先生たちとリハーサルまでやって本番に臨みました。子どもたちを喜ばそうと考えた出しものはマジックです。三人ともマジシャンになりきっていました。特に、森くんがふんする「うーさん」が登場した時は、大盛り上がり。8月の誕生日の子どもたちを参加させて、そのお礼に折り紙で作ったメダルをかけてあげました。驚いたのは、子どもたち全員にプレゼントがあったことです。折り紙でうさぎ、かめ、しゅりけんなどを折って一人ひとりに渡せるよう準備したそうです。100個ぐらいはあったと思います。子どもたちは真剣に選び、もらった折り紙を大事そうにかばんにしまっていました。

事業所の方に指示をきちんと聞くことは大切ですが、そこに関わっている人たちに喜んでもらうために、どうしたらいいかということまで考えたことに感心しました。

5日間、生徒たちの体験に力を貸して下さった、事業所の皆様、本当にありがとうごさいました。心より感謝申し上げます。

二年生の皆さんは、5日間で得たものをこれからの学校生活にいかしてくださいね。そして貴重な5日の出来事を忘れないでください。