兄弟のような仲間

この3月をもって、玖波中から二人の仲間が転校します。一年生の和井元くんと二年生の吉田くんです。転校すると知った時は驚きで言葉にならなかった人もいるでしょう。
吉田くんの転校は、二学期の終わりには決まっており、それだけに沖縄への修学旅行の三日間はかけがえのない時間でした。その頃から最後はお別れ会をしようという計画がありました。和井元くんは3月、それも修了式まであと少し…という時に決まり、和井元くんもなかなか気持ちの整理がつかなかったようです。でも、一年生は寂しい気持ちを抱えながら、短い時間でお別れ会を計画したのです。
そんな様子を見ながら、担任二人もせつない気持ちでいっぱいでした。そこで、いっそのこと、一年二年合同で卒業式みたいな感じで、二人を送る会をやれたらいいよねということになり、校長先生や教頭先生に相談したところ、「是非やりましょう」と言ってくださり、26日の午後から、二人を送る会が開かれたのです。
会は卒業式をイメージして、二人の入場、教頭先生の開式の言葉、校長先生から表彰状の授与、校長先生のお話…と進んでいきました。最近ポスターづくりが得意になった校長先生は二人に手作りのポスターもプレゼントしてくださいました。

一年生を代表して白木くん、二年生を代表して安松くんがお別れの言葉を述べて、和井元くんと吉田くんからもみんなへのメッセージが述べられました。


この会は二人だけだなく、一年生二年生みんなにとって気持ちのけじめをつける場になってほしいと思い、卒業式みたいな流れにしたのですが、堅苦しくなく、あたたかみのある時間にしたかったので、司会は2Aの福原くんと岡さんがやってくれ、プレゼントを渡す場面も設定しました。そして、みんなでたくさん練習した桜を歌い、その後は生徒会長の鈴木くんの熱いエールもあり、寂しいけど二人をちゃんと送ってあげられたのではないかと思います。
この会に、二年生が一年生の時、副担任だった竹田先生が来てお話をしてくださいました。
「君たちは、兄弟みたいなもの。喧嘩もするし文句も言う、でも、気付けばまた一緒にいる。中学校でそんな仲間に出会えたのはすごく幸せなことなんだ…。」
よく考えたら、みんな小学生に入学してからずっと(中には保育園からという人も)一緒に過ごしてきて、クラスもずっと同じだったから、確かに兄弟みたいな仲間なんだなと思いました。
兄弟は大人になっても兄弟。離れてても兄弟。
二人はみんなより一足早く、新しい環境へ踏み出していきます。新しい学校で大変なこともあるかもしれないけど、みんなとの思い出を糧として自分らしく頑張ってくださいね。応援しています。