思い出のベンチ

今日は文化祭の振り替え休日です。
大きな行事も終わり、ほっとした半面、なんだかさみしい気もしますね。
私は、早いもので、今回が玖波中で八度目の文化祭でした。
体育祭の感動とエネルギーを次は、文化祭に…と、体育祭が終わってからは、息つく間もなく、シナリオを決め、劇の準備にとりかかる、そんな玖波中生の姿をずっと見てきました。
3年生はクラスで取り組む最後の行事となるので、文化祭には強い思いがあります。
今年の3年生もそうでした。そんなある日、生徒と一緒に金工室に行った時、白いベンチを見つけました。ベンチと言っても1人座るのがやっと…という小さなベンチですが。
劇でベンチを使うシーンがあったので、それを使わせてもらうことにしました。
このベンチ、どこかで見たことがあると思い、記憶をたどってみました。
…そうだ、このベンチは私が玖波中に来た時に、隣の3Bの生徒が劇で使うために、つくったんだ・・・!
放課後、外で、一生懸命つくっていた姿がよみがえりました。ベンチまでつくるなんて…と驚いたのを覚えています。その時の生徒たちや担任の磯崎先生は今でもきっと覚えてくれていると思います。
そのベンチがまだこうやって保管されていたことに感動しました。
すぐに使えなかったので、何人かの生徒が補強して、色もはげかけてたので、色も塗り替えて、今年は赤と青のベンチになりました。

土曜日の劇では、山口泰示役の森くんが、心臓移植が必要な妹に、自分の心臓をやってほしいと、天国省の前田役の澄川くんに頼む場面でこのベンチが使われました。

このベンチはまた金工室へ戻しました。
いつか、また、ベンチが必要な時に、このベンチが使われたら嬉しいです。