今日は「世界湿地の日」

 世界湿地の日は,湿地の保全に関する「ラムサール条約」が1971年2月2日に採択されたことを記念し,1996年にラムサール条約事務局によって定められました。設定の理由は,世界中の人々に湿地への関心を持ってもらい,その大切さを知ってもらうためです。また,一昨年の2021年8月30日の国連総会では,2月2日を「世界湿地の日」と定める決議を採択しました。  

 人々は過去において,湿地を必要のない土地と考え,多くの湿地を埋め立てるなどし,自分たちの生活に活用してきました。しかし,湿地は,湿地にしか生息しない野鳥や植物が多く存在したり,真水を供給したり,汚れた水を浄化したり,浸水や嵐から守ってくれたりと人や生物にとって欠かせない機能を提供しています。世界では1700年当時と比べると87%が失われたと推定され,湿地は急速に失われつつあります。湿地を保全し,回復させることが急務となっています。

 3年生は理科で生態系や環境問題について学習していますが,未来のことを考えて湿地の保全だけでなく,持続可能な社会や生態系を維持するために,自分たちにどのようなことができるのか少し考えてみてはどうでしょうか。